楽に生きようぞ

短編のエッセイという感じ

入社後1か月ちょっとで病んで、転職しようと決意した矢先、仕事の楽しさに目覚めちゃってる話。

入社1か月とちょっとで、非常に心を病んでしまった私です。

 

なんでって、仕事をできない自分がすごく惨めに思えたからです。

 

分からないなりに考えて行動していたつもりなのに「そろそろ自分で考えて動けるようになってもらわないと」と言われた。

分からなかったり、自信がないことを質問したら「自分で考えてみて分からない?」と返された。

分かったつもりで行動していたら、どうやら間違っていたようで、「迷ったら聞いてほしい」と言われ、迷わずミスを犯している自分に嫌気がさす、など。

中学生からほとんど怒られることなく自由に、自信満々に生きていた私からすると、仕事に拘束され、業務の多さに圧倒され、注意され、惨めな気分になる、耐えられないからやめてしまおうかと思いました。

 

やりたいことがあったから入社したことは間違いありませんでした。

けれど、向いていないなら迷惑なだけだし、自信家だった私が自分を惨めに思うなんて異常だと思ったのです。

で、もっと責任が軽くて、時間の融通が利くフリーターになって本読んだり、アニメ見たり、遠出したりして遊ぼうかと考えました。

生き方は十人十色。自分の好きに生きよう、と。

 

そうと決めたら捨て身です。上司とボスに、辞めようと思うと、涙ながら赤裸々に心の内を話しました。

 

そうしたら、辞めてもらっては困る、あなたが必要なのでもう一度よく考えてみてくれ、とのことでした。

くそ、すんなり辞められそうにないな、と、その後も辞める気満々で、ヤケクソになって仕事をしていました。

1週間ゴミ捨てを丸々忘れる、睡眠時間がまばらになるなど、私生活に影響しだしたので、精神科で診断書を書いてもらって、いつでも辞められるように携帯していました。

 

しかし、その時の勢いで辞められなかったため、私にも迷いが生じていました。

診断書を出して辞めるべきか、否か。

自由な時間はあるが金と経験がない生活か、拘束されるが堅実に金とキャリアがアップする生活か。

どちらが自分にとって有利か。

転職することについて、人に話したり、色んなサイトを見たり、ひろゆき氏の動画を見たりして、情報収集しました。

私の身内は、「あんたがあんたでいられなくなるくらい辛いなら、辞めても全然いい。」と言ってくれましたが、ネットでは「人間関係が良好なら続けたほうがいい」「正社員を辞めると、色々保障が無くなるし、税金も自分で払わなくてはならないので、仕事はそこそこでいいから続けたほうがいい」などという意見が多かったので、踏みとどまっていました。

 

悶々と日々を過ごしていましたが、私が赤裸々に心境を話したことで、上司、ボスが気を遣ってくださいました。

私がキャパオーバーだと知って、厳しい注意や、新たな業務の指導を無くしてくださいました。

その時の私は悲観的だったので、(辞められたら困るっていう会社都合でやたら優しくしてくるんやで、、、)と不信感溢れていました。

 

読んでいて分かると思いますが、職場での人間関係は非常に良好でした。同期ともタメで話す仲ですし、みんな話せば分かってくれる人たちです。

だから辛うじて続けていました。

 

で、ある水曜日。

残業続きで疲れたし、もう限界だ、同期とは仲良かったし、みんな悪い人じゃないけど、もう精神的に無理、今週末診断書提出して退社しよ。

と決意したその日の午後。

私はある不具合に気付き、上司に報告しました。

すると、「本当だ、これは盲点だった。ありがとう。」と言って頂きました。

その瞬間、千と千尋の河の神のごとく、どろどろしていた頭が、非ッッッッ常にクリアになりました。

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その時、どんなにだめだと思う仕事でも、面接をパスした以上、できる時が来るんだと思えたし、自分は自発的に何かをしたかったんだと改めて感じました。

 

自発的に何かするというのは、基本的な業務をこなせるようになってから。それに耐えるまでが非常につらく感じていたんだと分かりました。


100回たたいて壊れる壁を99回で諦めるところだったな。あっぶね。やってみな分らん事ってあるもんですね。

今では仕事を拘束と思わず、経験、勉強、貢献と感じられるようになっていますし、口数が戻って超やかましいです。

 

友達が言ってた、仕事は撫でまわしてたらある時急に腕の中に滑り込んでくるって話、本当だった。

 

ありがとう、みんな。ありがとう、自分。もう少し頑張るわ。

辞めるのはいつでもできるからね。気楽にね。